妊娠・出産について
人生には大きなイベントが幾度かありますが、女性の一大イベントはやはり分娩だと思います。 人が空を飛び、車が家の上を走る時代になっても、分娩の原理そのものは太古の人達と何ら変わりはありません。 分娩は自然現象ですから異常のない限り、あくまで"自然"でありたいと思います。 太古の人達と違うところは科学の発達により何が異常であるかがME等の機械を用いることで予知できるようになったことです。
産科の情報
分娩をスポーツに例えますと、相撲のように一気に勝負がつかず、どんなに安産な方でもマラソンのように時間がかかり、初産婦の方で15～18時間、経産婦の方で10時間前後必要です。
別の例に例えますと、伊勢から東京へ出かけるとします。
急用でも東京までは時間がかかります。
いろいろな過ごし方があります。
分娩も時間が掛かりますからその時間をどのように過ごせばベストなのか、その練習をするのがラマーズ法を中心とする呼吸法です。
そのために妊娠中から呼吸法やリラックス法を練習し"待つ時間 "を効果的に過ごすことが大切です。
超音波検査は内科で使う聴診器と同じで、赤ちゃんの情報を正確に教えてくれます。
当院では１２週頃までは診察の度に膣式超音波で、また１２週以後は腹式超音波で、赤ちゃんの状態を観察し、その記録写真と録画したビデオテープを無料でさしあげています。
性別をはじめ、推定体重や、骨盤位などの異常なことも早期に判ります。
正確・確実性の高い診察をサポートする高精細な画像
ECHO（エコー）は日本語で超音波といいます。人間以外の動物、例えばコウモリは超音波を発信しているので暗闇でも自由に空中を飛べるので有名です。 象とかイルカ、鯨など集団で生活している動物もほとんどの動物が超音波を出し合ってコミュニケーションを取り合っていることがわかってきました。 その超音波を機械で発信し、おなかの中にいる赤ちゃんの様子を観察する試みが考案され、2Dから最近は3D、4Dへと発達してきました。
Dとはdimensionの略語で、2Dは縦と横を映し出し平面的に赤ちゃんをみます。
3Dはそれに深さを加えて赤ちゃんを立体的に表現でき、4Dとはさらに時間空を加えて人間の目と同様に赤ちゃんを観察することができます。
当院は2D・3D・4D、膣超音波エコーを取り揃えております。
超音波検査は膣式・腹式とありますが、膣式カラードブラーを取り入れ、妊娠6週頃、胎児心拍が超音波で確認できる頃から、胎児の心音が聞ける超音波を導入しました。
NST(ノンストレステスト)とは胎児の心拍と胎動によって胎児の状態を見ることで、お腹に分娩監視装置をつけ、20〜30分間ぐらい赤ちゃんの様子をみます。
自然分娩・立ち合い分娩
ラマーズ法は妊娠中に呼吸法、リラックス法を習得し、陣痛を痛みとして捉えるのではなく、陣痛を呼吸法、リラックス法をする信号と捉え、酸素の供給量を増やし、全身の緊張を解くことによって安産にしようとする方法です。
ぜひ、母親教室を受けられ、分娩の経過について勉強し、呼吸法、リラックス法をマスターしてお産に臨みましょう。なお、最近は三拍子分娩法も行っています。
見物をしていただくわけではありません。ご主人も一緒にお産をしていただきます。
分娩に対しての知識、呼吸法、リラックス法など妊娠中からご夫婦で協力して知識を深め、分娩に臨みましょう。
右手にタオル、左手にうちわを持って、ビデオ撮影をしている暇はありません。
しっかりとご主人の身体で分娩の感動を体験して下さい。
〜安全でよりよい分娩にするため、当院では〜
を行い努力しています。
産後のケア入院されますと、分娩時まで必ずおそばにスタッフが付き添い、マンツーマンの介助を致しますので、安心してお産に臨んでいただけます。
分娩後約1時間、母親の産後の状況を観察しますが、その時に赤ちゃんをカンガルーの様に抱くことをカンガルーケアと言います。
有袋類のカンガルーからヒントを得て、日本でも広く行われる様になりましたが、赤ちゃんの呼吸が安定し、母親にとっても母性が発達し、素晴らしいことです。
出産から3〜5日目頃に皆さんに集まっていただき、院長と師長が産後の過ごし方とか赤ちゃんについて約1時間お話します。
その時おひとりおひとりに妊婦から分娩までの思い出とか苦しかったこと、楽しかったこと等をお話していただき、情報交換し、楽しいひとときを過ごしていただいております。
入院中は医師や看護師がおりますので安心でしょうが、退院されおひとりになられますと何かと心配なことが出てきます。
そこで当院では退院されtてから3日目頃に電話でお困りのことはないかお聞きしています。
更に退院から7日目頃に赤ちゃんをお連れいただき、1週間健診を無料で行っています。
マンツーマンの指導
授乳指導
沐浴指導
当院ではABR（耳音響放射）法による新生児の聴覚スクリーニングを実施しています。
新生児1000人の内1〜3人に聴覚障害があると報告されていますが、現在では軽度、中度の障害であれば、早期に発見して適切な教育を行えば聴覚障害で起こる、言語障害、知的障害を最小限にとどめることができます。
聴覚障害は生後6ヶ月以内に発見し、治療、教育することが重要ですので、入院中や1ヶ月健診での検査をお勧めします。
お見舞いの時間は午前9時から午後10時頃までにお願いいたします。
午後10時に消灯、玄関が閉まります。
赤ちゃんの面会は病気感染予防のため、ガラス越しになりますが、午前9時から午後10時まで、いつでも自由にしていただけます。
開院以来、入院患者様にアンケートに答えていただいております。
その質問の中で母児同室、別室についてお尋ねしていますが、99％の方が別室制を希望されておりますので、新生児室で赤ちゃんをお預かりしています。
なお午後2時から約1時間、赤ちゃんとのスキンシップタイムがございますので、赤ちゃんをお部屋までお連れいただいても結構ですが、病気感染にご注意ください。
各種教室
安心して出産を迎えるためのきめ細かな指導。
菊川産婦人科では各種の教室と指導にも力を入れています。
菊川産婦人科スタッフ一同はあなたのご安産をお祈りし、心をこめて妊娠期間中のお世話をさせていただきます。
『妊娠のしおり』『ご出産のご案内』等の小冊子、パンフレットを診察時にお渡しし、ご説明いたしますが、更に妊娠に対する正しい知識や分娩に対する心構えをお持ちいただくために初期の母親学級を行っています。
妊娠中期は"つわり"もおさまり気分的にも余裕ができ、出産の準備を始められるところと思います。
赤ちゃんを迎えるための用意のほかに授乳の準備も必要です。
乳房マッサージを中心に、中期の母親学級を行っています。
分娩を控えた妊婦さんは期待と不安の毎日をお過ごしのことと思いますが待ちに待った赤ちゃんとの対面もあとわずかです。頑張って下さい。
当院では自然で理想的な分娩をしていただくために、後期の母親教室を行っています。
『男子は厨房に入らず』は、もう昔の話。当院では、お母様だけでなく、ご主人にも積極的に分娩や赤ちゃんのお世話をして下さいますように、以下の内容で両親学級を行っております。カップルでのご参加お待ちしております。
みんなで楽しく素敵にマタニティーライフを過ごしましょう！
当院では、日本マタニティービクス協会に加入し、専門のインストラクターの指導のもとにマタティービクスを行っています。
身体を動かすことにより、肥満防止と分娩に必要な筋肉が鍛えられ安産につながります。
マタニティービクスは妊産婦さんに合わせてプログラミングされていますから、誰でも気軽に楽しく行うことができます。
妊娠中は適度に体を動かした方が代謝がよくなり、健康を増進させるだけでなく、心と体のリズム、バランスを保ち、毎日の生活がいきいきしてきます。
※マタニティービクス前後に血圧、脈拍、胎児心音をチェックします。
振り返ってみると妊娠・出産と長かったようで短い10ヶ月でしたね。この10ヶ月の間に、体重・体型共に変化しました。
アフタービクスとは、産後の健康増進と、ボディラインのシェイプアップのための産褥体操をいいます。
妊娠中の姿勢やボディラインを直すには、なるべく早く体を動かすことが大切です。
早くスタートすることが"シェイプアップ"の秘訣です。
そこで当院ではアフタービクスをお勧めしています。
※チケット制ですので、インストラクターとご契約ください。
妊娠中は運動不足になりがちで体が硬くなったり、腰痛に悩まされることがあります。
快適な妊娠期間をおくるため硬くなった体をほぐし、間接を柔らかくし、分娩に備えてヨガをはじめてみましょう。
呼吸法をマスターしリラックスしましょう。
専門のインストラクターが指導いたします。
※マタニティー・ヨガ前後に血圧、脈拍、胎児心音をチェックします。
〜ご希望の方は外来受付までご相談ください〜
